起床時に痛む腰痛の改善例(神栖市60代男性事務員)

起床時に痛む腰痛

神栖市60代男性事務員

注意事項

今回紹介した治療の内容は、専門家の詳細な評価に基づいてプログラムされたものです。個々の症状や体調によっては結果が異なる場合がございます。

施術者「今日はどうされましたか?」

患者様「寝起きに腰が痛くて….起きるのに10分くらいかかります。動き始めてしまうと楽なんですけど、それまでが…」

今回は起床時に痛む腰痛について紹介していきます。

患者様の情報

・デスクワークで1日座りっぱなし。

・ストレスで太った。

検査・評価

問診と検査の結果はこのような状態でした。

〈姿勢〉

寝ている時に痛いので、仰向けの姿勢を観察し評価します。

仰向けになると腰の隙間がなく、お腹の重みで腰椎がかなり曲がっています。

〈関節可動域〉

股関節を曲げる動きに制限があります。また、お尻の筋肉が非常に硬い状態です。

〈動作チェック〉

股関節と腰椎の動作の特徴をチェックしました。

股関節よりも腰椎の動きを中心に運動をするタイプみたいです。

臨床上、寝起きで腰が痛い人、ほとんど全員に股関節の硬さがあります

解説 〜寝起きの腰痛と股関節の硬さの関係〜

解剖学上、股関節と腰椎は密接な関係があります。

例えば、身体がかがむ動きには、股関節の屈曲(もも挙げ)+腰椎の屈曲(腰が丸まる)が連鎖します。

マットレスに身体が沈むと、身体が屈む動きが生じやすい(人やマットレスによって違いますが)ので、股関節の屈曲+腰椎の屈曲が生じますね。

ところが、デスクワークで座りっぱなしの影響で、お尻の筋肉が硬くなり、股関節が曲げにくくなっていました。

トイレと食事以外はほぼ座り仕事だそうです。

するとどうなるか。腰椎の屈曲が過剰になります。

すると、寝ている間に腰椎の後方の組織は引き伸ばされ続けます。だんだん痛みを発します。目が覚めて起き上がると引き伸ばされた組織が緩むので楽になります。

こういった症例に対しての治療は。

お尻の筋肉を調整して、股関節の動きを良くすること。

が、セオリーです。

ちなみに、上で述べた仮説とは全く逆の現象が起きても腰痛が生じることがあります。腰が反って痛いパターンもあるということです。

治療には注意が必要ですね。

施術

まずは、股関節周りの筋肉を丁寧に調整していきます。

緊張が強いため、弱い力で揺らしながら調整します。

ある程度、緩んだタイミングで拇指に切り替えると

患者様「先生、そこ痛いです。骨ですか?」

施術者「骨ではなく中臀筋という筋肉です。少し弱めますか?」

患者様「大丈夫です。すごく効いている感じがします。」

この中臀筋という筋肉は痛がる人が多いので、弱めに押したものの

長年の凝りでかなり硬くなっていました。

次に股関節の関節可動域運動を、施術しました。

腰椎や骨盤の代償が起こらないように、丁寧に股関節の動きを出していきます。

運動療法

四つ這いでのお尻のストレッチ、股関節のセルフ可動域運動を実施しました。

この運動の主な目的は。股関節の柔軟性向上による、腰の負担軽減です。

股関節が硬くて腰が痛い人に対しては、非常に効果的な運動です。

施術後…

通院は、仕事の都合で1週ごとにしました。

1週後の来院日‥。笑顔で来院された患者さんの一言目。

患者さん「ここ数日、だいぶスッキリ起きられているよ。」

初回施術の翌日から、起床時の痛みが3割ほどになった、とのことです。

自主トレの再現も完璧です。素晴らしい。

施術者の手の届かないところでもセルフストレッチに取り組んでいただけると、施術の効果がより高くなります。

また、施術を重ねて7回目の現在は「痛みがほぼ出ることがなくなった。」とのことです。

最後に…

今回紹介した症例のように、寝起きに腰痛を感じる方は中高年の方に多い印象です。

その理由は、

デスクワークや中腰の作業で、腰が曲がり、股関節が硬くなる方が多いから。

です。

股関節を使う機会が少なく、周りの筋肉が硬くなってくると、無意識に腰を曲げて運動をするのが当たり前になってきます。

今回の症例は、起床時にのみ痛むという段階でしたが。初期治療までの時間がかかると、慢性腰痛や椎間板ヘルニアなどのリスクが高まります

早い段階で症状に気づく、ということが、症状改善に対する一番の薬です

このような症状でお悩みの方は、ぜひ腰痛専門整体院-HISUI- までご相談ください。

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