座ってると腰が痛む、40代男性事務員

腰を痛そうに押さえる中年男性

座ってると腰が痛む、40代男性事務員

神栖市40代男性

注意事項

今回紹介した治療の内容は、専門家の詳細な評価に基づいてプログラムされたものです。個々の症状や体調によっては結果が異なる場合がございます。

施術様「どんな痛みでお困りですか?」

患者者「座ってると痛くなるんです。デスクワークなんですけど、仕事が捗らなくて…。」

施術様「お辛いですね。ご自身では何か対処をされていますか?」

患者者「仕事が忙しくて特に何も…。あと、何をしたらいいかわからないです。」

主なお困りごと

・長時間に渡って同じ姿勢で座っていると腰周りが辛くなってくる。

・車で1時間ほどかけて通勤している。仕事はデスクワークで、1日座りっぱなし。

・色んな整体に行ったが、腰を揉まれるだけ、といった印象。googleでレビューの良かった当院に興味を持ち、来院。

検査・評価

問診と検査の結果はこのような状態でした。

〈姿勢〉

立位・座位ともに、骨盤が後傾していて、猫背姿勢になっています。

壁に背中をつけると、腰が丸まっているので腰と壁の間に隙間ができません

〈筋肉や関節の硬さ〉

全体的に硬いのですが、腹筋臀筋に優位な硬さを認めました。

また、背中にある大きな広背筋にも硬さがあります。

〈痛みのチェック〉

身体を反らすときは痛みなし。腰を屈める時に、腰回りに張るような痛みがあります

詳しく聞いてみると、床からものを拾う時や、靴下を履く時も腰が気になって辛いみたいです。

ここまでの評価を通じて。

腰部の筋や筋膜による腰痛を考えます。

解説 〜腰の広い範囲に痛みを及ぼす、腰背筋膜とは?〜

腰背筋膜とは、腰を大きく覆っている筋膜です。

簡単に言うと。

腰を守るコルセットのような役割を担います。

腰背筋膜自体には筋力を発揮する機能はないので。大臀筋、広背筋、大腰筋、腹筋…

様々な筋肉と連結してコルセットを形成し、腰部を安定させながら、腹部臓器を守っています。

腰背筋膜には、痛みを感知するセンサーが豊富に含まれているので。連結している筋肉が硬くなると、テントのようにピンと引き伸ばされて、痛みを感じやすい状態になり、張るような痛みを生じさせます。

腰が張るような痛みのある方は、原因の大半は腰背筋膜です

今回の方においても。

腰回り(腰背筋膜の位置)に張り感があって。連結する筋肉がみんな硬い。

以上のことから。

ピンと張り詰めた腰背筋膜を緩め、痛みを感じにくくさせる治療を選択します。


施術

まず、腰背筋膜と連結の強い腹部、殿筋、広背筋の調整は必須です。しっかり効かせます。

筋膜には痛みを感じる神経が豊富に含まれています。なので、硬くしこり状になった部分を強く押すと、痛みを感じやすいです

緊張が過剰にならないように、かつ、しっかりほぐせるように。患者さんの状態や表情、反応を見ながら力加減を調節します。

「あ〜。先生、そこが腰痛に繋がってるのかな?って感じがします。すごく効きます。」

ある程度のほぐしが得られたら、下肢や上半身など、腰部と連結のある全身の筋肉にもアプローチしていきます。

意外かもしれませんが、腰痛に対する施術において、痛いところをほぐすような施術は第一選択ではないです。

だって、腰背筋膜は硬くなりたくてなってるのではなく、周りの筋肉の影響を受けて、硬くならざるを得ないから硬くなるので…安易に緩めると余計にバランスを崩します。

当院の施術はそのようなコンセプトなので、慢性痛の方で施術中に強い痛みを訴える方はほとんどいません。

運動療法

運動の処方において、メインで着目したのは。

コアの安定性です。

コアとはなんぞや?

簡単に言うと、筋肉のコルセットです。

横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋という4つの筋肉がコルセットを構成して、通常は空気の入った風船のような状態になっています。

コアにしっかり内圧がかかった状態で、腰椎はがっちり安定すると、腰背筋膜の負担は激減します。

イメージですが。

空気がいっぱい入ったペットボトルは、押しても簡単にはつぶれません。

ところが、あらかじめ空気を抜いて一部が凹んだペットボトル。押すと簡単に潰れます。

コアの内圧って、こんなイメージです。伝わりますか?

要は、コアの内圧がしっかりかかっている(ペットボトルに空気が満たされている)と、腰が安定する(ペットボトルが潰れない)ので、筋肉が余計に強張る必要もない=腰痛の根本解決!ということです。

イメージができたところで。コアを構成する筋肉のひとつひとつに収縮する感覚を学習していきます。

患者さん『今までこんなこと意識したことなかったよ…』

施術者『まずは、できないことに気づけたことがナイスです!

当院の患者さんは、運動が苦手な方も多いです。

そういった方に対しても、トレーナーや理学療法士監修のメニューにより、しっかり動きを学習できます。

施術後…

 

初回施術以降は、週に1回の頻度で通院を継続します(患者さんの状況によって頻度は変動します)。

2回目の施術日の評価では。

患者さん

『初回の日から3日間lくらいは、腰痛を気にせずに働けました。でも、4日目くらいから少し気になり始めたかな。疲れが溜まると痛いかも。』

との情報を得ました。初回施術による効果は良く持続した印象ですが、やはり疲労感によって腰痛は引き起こされますね。

良い経過なので。同じ治療方針の上で自主トレのアプリを使い、トレーニングやストレッチなどのセルフケアを継続していただきました。

約1カ月経過したころ。

施術者『最近、痛みはどうですか?』と聞くと。

患者さん『そういえば、あんまり気にしてないです。すごく仕事が捗ってます!』

施術者「気にならないほど、快適に過ごせていたんですね。」

患者さん『思い返せば、時々疲れて気になる時はあったけど、セルフケアが習慣になっているから、安心して対処できたかもしれない。もう、自主トレをやらないと気持ち悪いくらいですね。歯磨きみたいなものです(笑)』

そうです。腰痛は、身体からの「疲労が溜まっている!」という警告サインなので。

施術をして良くなることよりも、自分で安心して対処できる、ことが非常に重要ですね。

最後に…

腰が痛いときに、何が痛いのか?

筋肉が痛いのか?関節が痛いのか?靱帯が?筋膜が?…

腰痛の判別って、すごく難しいですよね。

正直、医療従事者でも腰痛の原因を突き止めて、適切な対処をすることは、簡単なことではありません。患者さんの声を真摯に受け止めて、洗練された評価技術により仮説を立てて、患者と施術者の二人三脚で、腰痛に立ち向かうことが重要です。

当院には、整体師、トレーナー、理学療法士など。解剖学や、腰痛の知識に長けたスタッフの評価により、あなたの身体にあった施術や運動療法をデザインします。

このような症状でお悩みの方は、ぜひ腰痛専門整体院-HISUI- までご相談ください。

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